私が遭遇した危険
イタリアのフェレンツェで発砲事件
突然銀行へ押し込まれた
この時は比較的治安の良いフィレンツェの街中、サンタマリア大聖堂の近くを一人でぶらぶら歩いていました。
すると防御盾(ライオットシールドと言うらしい)を持ったPOLICE達が20人ほど走ってきて、私のことを「ミス!早くこっちに!」と近くの建物の中に押し込みました。
入った建物は銀行。他にも押し込まれた人たちがたくさんいたので何が起きたか聞いても皆わからない。
少し経つと警察の人なのか銀行の人なのかわからないスーツの男性が説明を始めました。
有色人種というだけで狙われる
「今、有色人種を狙った発砲事件が起きている。犯人は単独なのか複数なのかも分からない。少しここで待つことになるだろう。」
といった内容でした。
私は自分が有色人種であることを意識した最初の出来事でした。
何も悪いことをしていなくても人種差別で狙われることもあると知り恐怖を肌で感じました
15分くらい経つと解放され、思ったより早く動くことができたのですが、外へ出ると人もまばらになっていたので宿へ戻ることにしました。
黒人が4人亡くなったと宿で知らされる
サンタマリア大聖堂からすぐ近くの宿に泊まっていたのですが、宿の人はすでに事件を知っており、黒人の方が4人発砲されて亡くなったと聞きました。
あの場で殺された人がいたのも信じられませんでしたし、亡くなられたのは黒人の方でしたが私もアジア系イエローなので狙われた可能性が十分にあるということ。
有名な観光地でも油断はできない
こんな世界的に有名な観光地ど真ん中で安全とされている場所でも殺人事件は起きるんだと、身をもって勉強しました。
ベトナムのハノイで騙され迷子に
ベトナム航空のバスで被害に遭う
空港から市街地って離れてることが多いのですが、ハノイのノイバイ空港も同じく市街地から離れていたため、ベトナム航空のバスを使って市街地まで行くことにしました。
ハノイの市街地にはベトナム航空のオフィスがあり、そこまで2ドルで行けるとのこと。
そのつもりで乗ったのですが、運転手にこう言われます。
「宿はどこに泊まっていますか?オフィスまで2ドルですが、私に5ドル払えば宿まで送ります。」
まさかの運転手に騙される
もう暗くなりかけていたので私は「お願いします。」と運転手に5ドル払いました。
タクシーはぼったくられそうだし、ローカルバスも把握するまで時間がかかるだろうし、ベトナム航空のバスなら安心だろう。5ドルも妥当な金額だ。と私は完全に信用しきっていました。
オフィスに到着した後、8割の乗客とベトナム航空の制服を着た乗務員が降りていきました。
運転手がバスに残った5ドルを支払った人たちに直接宿泊先の住所を聞いてきます。その時私の前の席に座っていた黒人の女の子も同じ宿だということが判明し、一緒に送り届けてもらうことにしました。
降ろされたのは全然知らない場所
住所を見せて確認したはずの運転手が私たちを降ろしたのは全然知らない場所でした。
降りる時に宿が見えなかったのでどこにあるの?と聞いたらあっちにある!と先ほどまでとは全然違う態度でぶっきらぼうに指をさし、秒で行ってしまったバス。
ハノイ市内に行ったことのある方はよく分かると思うのですが、全体的に迷路のようになっています。細い路地がいくつもあり、宿がある通りの名前を言っても誰も知らない。
あぁ、私は騙されたんだ。迷子になってやっと気が付きました。
黒人の女の子と一緒に暗い中2時間以上彷徨いました。
一人じゃなかったことだけがせめてもの救いでした。
英語の通じにくいハノイで私たちはなんとか人に聞きながら何時間も歩き宿を見つけることができましたが、降ろされた場所とはまるで別方向でした。
危険回避の努力は怠らない
情報は最大限に集める
宿の人とコミュニケーションをとる
現地の宿を経営している人、働いている人は当然ですが情報をたくさん持っています。
ドミトリーのような宿では仲良くなれることも多いので、積極的に話します。
近くのATMはスキミング被害が多い、裏の通りは夜は歩かないほうがいい、〇〇の観光地ではスリやひったくりが横行しているなど、私たち旅人がターゲットになりそうな情報は大抵教えてくれます。
インフォメーションセンターに行く
ツーリストを対象にしたインフォメーションセンター。
現地の地図や観光地が載ったパンフレットなどが貰えます。
インフォメーションセンターの人は英語が堪能なので宿で英語が使えない場合はとても頼りになります。
有名な観光地がある国には多くの外国人が訪れるため、大抵あります。
行き方も教えてくれますので一度は立ち寄るのがベストです。
多人数部屋は女性専用にする
ドミトリーやゲストハウスには女性専用の部屋があります。
バックパッカー用語で女子ドミと言いますが、性別混合の部屋より少し高めになっていたりします。
チェックインの時にパスポートを預けるので、性別混合の部屋で何か事件が起きたという話は聞いたことがありませんが、なんだか同じ部屋に知らない男子がいるのが気持ち悪いので私は女性専用の部屋にしていました。
複数で行動する
現地で仲間を作る
英語が苦手な方は世界各地に点在する日本人宿に泊まるのが一番安全かもしれません。
日本人が経営していて宿泊客も基本的に日本人ばかりです。
間違いなく一人で観光するよりは複数のほうがリスクが減るので現地で仲間を作りましょう。
私は英語の勉強も兼ねていろんな国籍の人と友達になりました。
話しかける勇気さえあれば観光がより一層面白いものになります。
宿泊先のツアーを利用する
ドミトリーやゲストハウスに泊まるとその宿でツアーを開催していることがあります。
ツアーといっても宿泊客同士で乗り合いで現地まで行く、といったレベルですので個人でいくより安く済むことが多いです。
また、宿に発着するので移動時に犯罪に遭うリスクが弱まります。
夜6時以降は外出しない
女性なら特に気を付ける点
男性なら夜に現地のバーで飲んだりクラブに行ったりできるかもしれませんが、女一人旅は夜は基本的に外出を避けます。
ハンガリーでは日本人宿に泊まり複数で行動ができたので夜景の綺麗な王宮に行ったりもしましたが、条件(複数で行動、治安がいい、人気のある場所)が揃っている場合のみです。
私はマイルール「夜6時以降は外出しない」を遵守し、今まで犯罪に遭ったことは一度もありません。
まとめ
最低限の英語は必須
安全情報を収集するための語学
私は難しい政治の話ができるほどペラペラではありませんが、ドミトリーで同室になった人と情報交換したり、宿の人に現地の情報を聞いたりと、危機管理できるくらいの英語は話せます。
言葉に自信が無い方は自分で勉強していくか、旅の初めに短期留学を組み込んでも良いと思います。
日本人は英語に慣れていないだけで、必要最低限の単語は中学生で習得していますし、海外に1週間程度いると耳が慣れてくるので意外と聞き取れます。
ただ、話せるようにはなりません。話すのは他の読む書く聞くとは異なり、瞬時に文を組み立てるという全く別のスキルが必要になってきます。
いざという時に話すための訓練を、短期留学で身に付けるのはすごくオススメです。
最近は宿と3食付きでスピーキングに特化した1か月10万円代の短期留学もあるので、危機管理の一環として是非ご検討ください。
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英語話せないってヤバイ?イマドキの留学事情【セブ島留学】
常に気を付ければ安全は手に入る
被害に遭うのは男性のほうが多い?
一人旅の絶対数も男性のほうが多いのかもしれませんが、私が耳にした被害の話は男性のほうが多かったです。
現地で話しかけられて仲良くなった男の子に睡眠薬を入れられて身ぐるみ剥がされ目が覚めた時は病院だった話、宿で仲良くなって行き先が一緒だったので共に旅することになり、部屋をシェアしたらゲイで襲われそうになった話、たまに聞きます。
女性は元々警戒心が強い人が多いので犯罪に遭う危険も男性より少ないのかもしれません。
女性だから旅しやすいということも
宿の従業員も優しく接してくれ、女性だからと荷物を持ってくれたり、バスも優先的に乗れたり、各国のレディファーストを享受することができます。
ネパールでは観光に行った帰りのバスがどこも満席で、複数で一緒に行った男性が交渉してもことごとく断られましたが、私が交渉したらすぐ乗せてもらえたり。
道を聞いても嫌な顔をされることは少なく、現地で綺麗なお姉さんから「何か助けることはある?」と話しかけられたり、ママチャリのおばちゃんがすごく親身になって助けてくれるのは自分が女性だからかもしれない、と思いました。
一人旅は楽しい
複数で行くと現地の友達はなかなかできませんが、一人旅だと現地の友達がたくさんできます。
同じ旅人同士もたくさん友達になることができ、私の英語も飛躍的に伸びました。
私は上記で挙げたことを気を付ければ女性の一人旅は安全で豊かな経験になると思っています。
世界に旅立つ女性が増えることを願っています。
元バックパッカーみこまるの 、女性一人旅での経験を元にした安全対策のお話でした。
誰かのお役に立てましたら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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