【3.11トルコに疎開】日本人に知ってほしいトルコのこと

コラム

トルコが無償で提供してくれた疎開の地

私は東日本大震災でトルコに疎開した

私が初めてトルコに行ったのは2011年4月。そう、東日本大震災の直後です。

私のトルコに行くきっかけになったことを少しお話したいと思います。
それは被災者の身を案じたトルコの人々が、疎開先として1か月間カッパドキアのホテルとそこまでの交通費を無償で提供してくださったという経緯があったからです。

皆さんご存じでしょうか。強烈な揺れと史上最大の津波が東日本を襲い、福島第一原発では炉心溶融などの戦後最大の原子力事故が起き、恐怖と混乱の最中にあった日本にトルコ政府は一番乗りで救助援護の申し出をしてくれたことを。

余震がひどく先が見えなかった震災当時

当時は仕事復帰も先が見えないし、駅が壊れて新幹線も動かない。私は内陸に住んでいたので津波の影響は無く、被害はライフラインが2日間ほど止まっただけでしたが、物資の供給は足りなく、米や水、生理用品を買うのに何時間もスーパーに並ばなくてはいけませんでした。

そして毎日何回も何回も「ゴゴゴゴ…」という地鳴りから始まる余震の日々。

トルコはすぐに被災者の受け入れ態勢を整え、大手旅行会社のH.I.Sを窓口に募集を開始しました。
出発日は4月10日と4月14日の2日間。
放射能の影響がどのくらい及ぶか全くの未知数だった当時は、海外へ避難するのはとても得策だと考えました。

トルコの人々の「トルコの地を疎開先にどうぞ」、「少しでも余震の不安から逃れられますように」、という熱い想いがあったこと、今でも忘れません。私は必要なもの最低限をスーツケースに詰めトルコへ渡ることにしたのです。

トルコは日本を愛している

トルコ人は日本のことをよく知っている

日本人はトルコのことをあまり知りません。
でもトルコ人は日本のことをよく知っています。

それは何故か。
昔、トルコの船が和歌山県沖で遭難する事件がありました。
エルトゥールル号遭難事件です。

それを何代にも渡って教科書で学んでいる彼らトルコ人は、日本のことが大好きです。

日本人だって助けてもらったのに

でも実は、日本もトルコに助けてもらっているのです。
エルトゥールル号遭難事件から約100年後のこと。イランイラク戦争中に日本人がテヘランに取り残されます。

無差別攻撃が今始まるという緊迫した状態の中、 日本は救助の飛行機を飛ばせずにいました。

そんな、日本が自国の人間も救えないほど、いつ戦火に巻き込まれてもおかしくない状態でトルコは救援機をテヘランへ派遣し、日本人を救助してくれたのです。

その時トルコのトルグト・オザル首相(当時)が言った言葉は
「100年前の恩返しをしただけだ。」だったといいます。

なのに日本人はトルコのことを知らない。
私も震災の起きる前までは、「伸びる不思議なアイスのある国」くらいの知識しかありませんでした。

トルコ人はこんなにも日本を愛してくれているのに。
だから私は声を大にして言いたい!

日本人はもっとトルコを知るべきだー!!と。

トルコに疎開した1か月間

4つ星以上のホテルを無償で40部屋も提供

私は東日本大震災の被災者のひとりとしてトルコに渡りました。
約1か月間滞在させてもらいましたが、その間の滞在費、交通費、食費、観光費用もろもろ、全てトルコ人がお金を出し合って計画実行されたものでした。

しかも提供して頂いたホテルはみなバスタブの付いている、トルコでは4つ星以上のホテル。日本人はお風呂に浸かる習慣があると知っていたからです。

街を歩けば「チャイ飲んでいきな!」「うちの家族とごはん食べていきな!」と声をかけて下さり、グラスやお皿が空けばこれでもか!というくらいおかわりを勧めてくれました。

日本語学科のある現地の大学に招いていただきトルコ語を教えてもらい、日本語学科の大学生とのトレッキングや気球乗船、ウフララ渓谷、地下都市など様々なツアーを計画してもらい、震災から離れて過ごすことで気持ちの安定を取り戻すことができた1か月間でした。

なぜここまでしてくれるのだろう、という気持ちにさえなりました。ありがとうを超えて申し訳ないと思ってしまうくらい

日本からトルコへ1か月間疎開した日本人は40人いました。
40人全員に、現地のトルコ人はこれらの惜しみない援助を施してくれたのです。

日本大使館に大量の手紙と電話

私はトルコがこんなにも日本のことを想ってくれているなんて考えたこともありませんでした。
彼らがどれだけ、亡くなった方とご家族の心情を思い、日本のニュースを見て涙ながらに祈りを捧げていたことか。

私たちが疎開中に日本大使館の方が来てお話を聞かせて頂く機会があったのですが、それはそれはたくさんのトルコ人から手紙が届き、涙ながらにお悔やみの電話がかかってきたそうです。
日本人の友達や知り合いがいるわけでもないのに、です。

果たして私たち日本人は同じことができるでしょうか。
こんなにも愛に満ち溢れたトルコ人のホスピタリティに私は言葉が出ませんでした。

遠くて近い国、トルコ共和国

日本人とトルコ人は気質が似ている

トルコ語は日本語と文法がほぼ同じです。
なので日本人がよくある英語の文法がおかしくなっちゃう現象はトルコ人にも起きていて、私のジャングリッシュはトルコでよく通じました(笑)。

トルコ人はよく、日本人とトルコ人は同じ祖先で東へ行ったのが日本人、西へ行ったのがトルコ人と言います。1か月滞在していて本当にそうかもなぁ、なんて思ったり。

トルコは中東に位置していますが、心はアジア人そのものです。
遠慮がちで思慮深く、家族思いの愛情豊かなトルコ人。

日本人の正直であるところ、人に迷惑をかけないようマナーを遵守するところ、もらった分はお返しするという心遣いなど、根底に根付いている部分が好かれるのでしょう。それはつまり、トルコ人も同じ美徳を持っているということです。

トルコは世界一の親日国である

私はこんなにも日本を想ってくれている国があるなんて夢にも思いませんでした。
当時大学生だった子とは今でも交流があります。
時差は6時間、直行便でも約12時間かかるトルコ。
こんなに離れているのに心は近い国。

東日本大震災がきっかけとなったトルコ滞在でしたが、もっとトルコのことを知って欲しい、そう思い今回この記事を書かせていただきました。
トルコは間違いなく世界一の親日国です。

トルコに興味を持ってくださる方がたくさんいますように!
最後までお読み頂きありがとうございました。

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